――――――――――――――― ――――――――― ――――… 最初はえらく物静かでやけに女子に人気のある奴がクラスに居る…いけすかねー野郎だと思っていた。 だけどたまたま席が近くになってよく視界に入るようになった。 俺は窓側。奴はその右斜め前。 俺は授業をきちんと聞く真面目ではないから窓の外を見る機会が多かった。 そしてそれは休み時間も。 別に気軽に話せるダチは何人も居た。 だけど楽しくもなんともない。適当に言って笑い合うだけ。 それならいっそ一人で窓の外を見ていた方が楽だった。