屋上で



「やっぱり、冷時はそんなイベント、参加しないよ…」






――…波里、

………もしかしてコイツ、分かってるのか?




「やっぱり冷時はモテるし、私のこと怒ってるに決まってる…
……だから、私は密かに冷時を想うよ」





なんだ、分かってねぇのか…?

まあ、そりゃあ、そうだろうな。

例の件は先生方と俺と冷時しか知らねーし。




冷時、まだ大丈夫だぞ。



「まぁ、仕方ないか。親友の鈴木がこう主張するから無理なんだろうね」




「あぁ、絶対無理だ。
んな、告白イベントなんてへぼいイベントなんか出るわけねぇ」




あり得ないな。

冷時には似合わない。




やっぱり一番冷時を理解してるのは俺だけだ。