屋上で



【鈴木side】




「へぇー…告白イベントか…」




成る程。これで冷時のことをアピールしようってか…




「だから、風上に参加するよう言ってくれないか?」




そんなの決まってる。




「嫌だ」




持田はポカンと口を開けている。


――――人の気も知らないで。

中途半端に冷時を理解しやがって…
いや、したつもりでいるだけだ、コイツは。




コイツは、冷時のことを何も分かってない。




「どうして?それに出ないと…」




「うるせー。とりあえず俺からは何も言わねえし、言う気もねぇ」




あの作戦は乗った。良い案だと思ったからだ。

だが、告白イベントはまた別の話だ。
冷時がそんなもんに参加するわけねぇ。




そんな時、波里が言った。