「まぁ、風上の人気は絶大ってことで。 …推定100との噂もあるよ」 ひゃ、100!? 私たちの高校は約800人。そのうち女子は400人ぐらいだから、およそ四人に一人が冷時を好いてる女の子だといえる。 ……こんなこと現実にあって良いかよっ! なんだか泣きたい気分だ。 ガラガラッ 教室の扉が開いた。 教室にはたまたま皆出かけていて渚と私以外誰もいなかったからほっとする。 2人だけって…なんか広い教室には物足りないし、寂しいしね。