帰り道百合と俺と雅也で悟を尾行するかたちになった


「奈実と悟幸せそうだね」


手を繋いで歩いてた


奈実はまあおんなじクラスだし


きっと全てをしってる


「いいなぁ」


百合がふといった言葉に頬が反応した


「はいはい!俺のことは 気にしてほしいけど
きにすんな(笑)」


雅也は歩く速度を緩めた


百合は顔を真っ赤にさせていた


悟達みたいに手を繋いで歩いた


百合が急にとまって


「大好き!」


チュッ


百合の口にキスをした


「フフフッ」


「百合の笑い怖い」


「ひっどーい!」


雅也どんな顔してるんだろ?


きっとニタニタ笑ってるんだろうな


「じゃあな」


「明日も会えるよね」


「うん」


奈実は涙を流して悟と長いキスをしていた


もうすぐ17時45分がたつ


あと3分...


悟は走りだした


陸上部の悟にはさすがにおいつけない


「なにやってんだよ!!」


予言は外れることはなかった


「キィィィィッ」


−ゴンッ


鈍い音がした


悟は宙をまい死んだ


17時48分即死


「悟!!!なんでだよ!」


背は俺より少し低くてかっこよかった悟


悲しみと、ともに死への恐怖が湧いてきた