全身鏡の前に立って自分を確認する。 「よしっ」 私の準備が終わった時、ちょうどお母さんの声が聞こえた。 「愛美ー!陸也くん来たわよ」 私は軽い足取りで家を出た。玄関の前で私の幼馴染み、大達陸也が待っていた。 陸也が私に軽く手をふる。 「おはよ」 「おはよう。今日の愛美可愛いんだけど」 陸也が隣でさらりと言う。