ガラガラッ

白いスライドドアを開けると、
騒がしい教室が一気に静まり返った。

「・・・ホラ、遠藤さんって、いつも1人で食べてるの!」
「いつも、どこ行ってんだろうね?」

どこからか、ざわざわとした同情の声が聞こえる。

「なんだよ、女子ー。
イジメでもしてんじゃねぇの?」

「してないよ!なんか・・・話しかけづらいって言うか・・。」

「美人なのになぁー、全然笑わないし・・・あんな冷たい性格じゃ勿体ねぇ!」

同情、噂、好奇心。

色々な会話が飛び交う中、スタスタと自分の席に戻った。