「まぁ、そーゆー事で・・・」
「??」
「案内、よろしくなっ!」

――――――――――――は?
えーっと・・・待って待って待って・・・、

なんで初対面の人に案内なんか―――――――!!?

「いえ、無理で―――」

言いかけたその時。
私を人ごみから避け、自分が盾をしているような態勢に、気がついた。

やめてよ―――――――――。

嫌なの・・・そういうさりげない優しさ・・・。

気持とは裏腹に、胸がキュンとなった。

なんで?

しまいこんだ気持のハズなのに・・・・・・。


それ以上、何も言えなかった。