「気を付けなよ~。でも岡田くんでよかったね」 そう言う美歌に驚くわたし。 「えっ!?なにがよかったの!?あの人怖いじゃん!!」 「でもかっこいいじゃん」 いやいや、かっこよくても怖かったら… ってそんな場合じゃない! 今は移動教室! 家庭科の先生、すぐ点数減らすからなぁ 「急ごう!」 そう言って走るわたしたちをじっと岡田拓が見ていたことをわたしは知らなかった。