いや!でもでも、わたしはこの場から逃げ出したい!


「あー、でもいいです!ほら、わたしこのあと他のクラスの子と会う約束してたんだった!だ、だから、えーと、また次の授業で~」


「あ、ちょっと待て!」


急に岡田くんがわたしを呼びとめた。


「ん。悪かったな、場所とっちまって…」


そう言って岡田くんが差し出した手にはストロベリー味のキャンディ


「・・・?」


「ストロベリー嫌いだった?」


「え、ううん。ありがとう」


「どういたしまして」