「本校では、友情と勤勉をモットーに―――。」 長い長い校長の話が やっと終わった…。 そして、もうすぐ俺の出番。 やや緊張気味……。 頑張れ!俺!! 「続きまして、新入生あいさつ。」 俺の出番だぁーー!! 「附和涼君、前へ。」 「はい。」 俺は言われた通り、前に出て そのままステージに上がった。 俺は、この時知る由もなかった。 『王子』と呼ばれるようになるなんて――。