そんな日はあっという間に終わり… 「優勝は4組です!!」 そんなアナウンスが聞こえた。 「先輩。」 「勝ったわよ?」 「はい。 っていうか優勝してもらっても 構いませんでしたが。」 はぁ? 「なんで?」 「この対決は先輩にまだ 高崎先生が好きと自覚させるためです。」 はぁああ!? 「何よ、それ!!」 「自覚したんですよね? 勝っちゃうってことは。」 ……本当、自覚したわよ。 私はまだ あの人が好きだって―――。