――――――――


教室に行って自分の席につく。



ちなみに恵美と麻子とはバラバラのクラス。

残念だよね。



すると、



「おはよ」



隣から声が聴こえた。


女子かと思ってニコッとした。

「はよ!
…って要か。」



私の隣の席、松岡要(マツオカ カナメ)だった。


「“要か。”って何だよ。」

「だって要なんだもん。
女子かと思ってニコッとしたのにさ〜」


テンションが少し下がる。


「つか、俺、女っぽいか!?」

しかめた顔で私を見る。


「いや、ボーッとしてたから分かんなかった」


「アホか!ボーッとしてたって…」


今度は呆れ顔になった。