登下校は歩き。


そこまで遠い距離ではない。



それにアイツが居るしね。

「ふぁー、やっぱ眠ーいッ」

なんて、少しデカイ声で言うと



「独り言デケェんだよ。
アホか、お前は」



「あ…ゆーちゃん」


そう、アイツとは私のいとこの悠太。


3つ上で、大学生。


「い、いーじゃん!ゆーちゃんになメーワクかけてないもん!」


「あーハイハイ。そーですね。」



ゆーちゃんは面倒くさそう。



「あ!ゆーちゃん!乗せてって!」


ゆーちゃんは自転車だからよく乗せてもらう。


「んー、ま、いっか。
いーよ。」


「やった!ゆーちゃん、大好き!」


「わーったから、早く乗って」



そう言われ、後ろに乗り、ゆーちゃんにしっかり掴まった。



「よし。んじゃ、行くぞ!」


ゆーちゃんは勢いよくペダルをこぐ。


「やっぱ早ーいっ」


「しっかり掴まってろよー」


――――――



「ホラ、着いたぞー」



「ありがと!じゃね!」



「おう!気を付けてな〜」



ゆーちゃんは私に手を振ってくれた。


だから、私もゆーちゃんに手を振った。