「あんた誰。名前は?」


王子は私をジッと見てくる。


こんなにカッコイイ人に見詰められたら、きっと顔赤くするだろーな。女子は。

…自分はそーゆーのはナイけど。


「……藤崎です。」



「下の名前は?」



「伊緒、です。」


先輩だから一応敬語を使う。



「ふーん…何でココに来たの?」



やっぱり、ココに来ちゃ駄目だったかな?



何か睨まれてる??



「あ…すいませんでした。 もう、帰りますんで…」



この、痛い視線から逃げたい…。



そう思って理科準備室のドアまで行こうとした。



そのとき、




「…待って、」