佐知子の夢



ゴソゴソゴソッ―



「……っ!!!」



「何なにっ!?!?」



「来るんじゃないっ!!!!!」


初めてお父さんの
こんな声を聞いた。


「!!……えっ?」



「佐知子、…これ見たか?」



「見てないけど…。何だったの?」



「……いっ…いや…」



「えっ?」



「佐知子、リビングにも
お前のものがあっただろ。
それも段ボールに詰めなさい。」



「…うん。」



何か隠してる。
佐知子はただならぬ不安を感じた。