その日の夜、 ご飯を作っているお父さんに 聞いてみた。 「ねぇ。あの箱どうしたの?」 「…あっ…あぁ… 中見たらお父さんの思い出がつまった 大事なものが入っていたから 移動させておいたよ。」 「なぁーんだ。お父さんのか。」 「うん。多分ここへ来た時に 間違って佐知子の部屋に 置いてしまったのかもしれない。」 「ふぅん。」 「さぁ食べるぞ。」