そんなある日、 〜♪〜♪〜 風の携帯が鳴った。 「‥もしもし?」 風が電話してる時も、 あたしの頭の中は迅のこと―‥ 「はぁ―‥」 あたしがため息をついていると、 「‥えっ?ホント!!」 風の嬉しそうな声―‥ 「爽!! 迅くん、見つかるかもって!」 「へっ?」 「心くんがいろいろ調べてたら、同じクラスの黒川さん?って人が学校に来てないんだって!!」 「‥黒川?」 「爽と同じクラスだってよ?」 ‥黒川なんて、知らない。