一瞬、何を言われたのか 分からなかった。 「けっこう前から 決まってたんだけど... 25日の夜にはもう出発する」 え? けっこう前からって何 何も言ってなかったじゃん 私の心は ひどくうろたえていた。 壮ちゃんを 見ることすら出来ない。 「ごめん」