「皆、レンヤの巣が倉庫やて勝手に想像してんねん。族ちゃうんやけん~」


「じゃあ何!?」


「レンヤん家」


「ええええええええぇえ!?」



家に連れ込む気!?

マジ、手出すの早くねぇ!?



「ダイチ、コイツうっせぇからヤダ」


そう言って私を指差すのはまぎれもなく帝王。



「ゆ、指差してんじゃねぇよ!!」


あ、つい。

つい、なんだよ。つい。



てへ★



「あぁん!?」


ものすごい顔で睨みつけてくる帝王。



でも・・・負けるもんか!

私は曲がったことが大嫌いなイイ子ちゃんなの。



・・・そうは、思っても・・・



「てめぇ、助けてやったのに礼もなしに、
 よくそんなこと言えんな」


ゾクっとくる、低い声。


「だ、だって指差したのは事実じゃん!」



コイツマジで高校生?迫力ありすぎじゃん。