「邪魔もんもおらんなったしな~
 ほな、行くで?」


さっきの顔はどこへ行ったのやら。

ニッコリ微笑む赤毛猿。


「はい??どこへ?」


わけわらず、御礼を言うのも忘れていた。


「は?何言ってやがる」


「え~やん。珍しく女来てへんし」


「だからどこへ?」


「どこって~、レンヤの巣」




レンヤの巣。帝王の巣。



リョータが言ってた、


《一般人立ち入り禁止の帝王の城》!?


それって、イコール倉庫!!??



「倉庫に連れ込む気!!?」


「倉庫!?ちゃうちゃう!!」



ニコニコする赤毛猿。





ますます意味わからん。