「かれにゃ~ん!何やってんの??」


赤い猿がきた。


いつのまにか腰ににあった手はなくて、

ナンパしてきた奴らの前には




街の中一際目立つ、・・・帝王。


「さ、佐々木レンヤ・・・」



なぜかフルネームで呼ばれる帝王。



「何呼び捨てしてんだ。何様だテメェ」



低く、その場を凍らせる冷たい声。


いや、確実にアナタより年上ですよ...。

その人たち。



「ほら、自分らもう行き?怪我するで?」


そう言って笑う赤毛猿の目もいつものクリクリな二重の目じゃなくて・・・。




「思った以上に怖いねぇ~」


さすがのユナもビビってた。





こうやって、思ったよりも早く、私たちは再会したんだ。