雨とバンビ。





「大人っぽくなったね…」



「だって、4年、だもん」



一声発するだけで爆発しそうな心臓。



「……待たせちゃった」



刹那、優しい温度に包まれる。



抱き締められた、と気付き腕をバンビにまわす。



「……待たせすぎ、だから」


あの頃と変わらないバンビに、嬉しくなった。