「苦しいよぉ・・・」 「どう?高野先生の匂いする?」 「・・・康ちゃんの匂いしかしない」 でも、それは、お父さんの匂いにそっくりだった。 言わなかったけど。 「ダメか、俺は匂いでも高野先生に負けるのか」 康ちゃんはそう言ってコーヒーを飲みほした。 「康ちゃん」 「んー?」 「トイレットペーパー買ってきて」 「え?もうなくなってた??」 「うん」 「やっぱ、二人いると早いよなぁ」