「康一さん」 「康ちゃんでいいよ」 「・・・康一さん」 「あれ?俺、ハルと住んでもう1ヶ月だよね??」 「はい」 外には、もう桜が散って、新緑が芽生え始めている。 「そろそろ、心をひらこーぜー」 康一さんは時々、私との距離に不満を漏らす。 「ハルって呼んでんだからさァ?ね?」 「・・・康ちゃん」 「そう!!」