「ハルちゃん? 俺、君の学校の先生。長門康一。 高野先生にはお世話になったんだ」 康一さんは私のお父さんの教え子で、新米教師。 だからお父さんの後輩。 初めて会った時、そう言われた。 「今日から俺と一緒に住むんだ。 大丈夫、大学まで行かせるよ」 中2の反抗期を絶賛開催中だった私に康一さんはそう言った。