「ねぇねぇ、まっこちゃん。まっこちゃんはどんな王子様に出会いたい?」


崎原美愛、今は保育園で真紀子ちゃんと砂場遊び中です。


「真紀はねぇ・・・カッコイイ王子様♥
白いお馬さんで真紀を好きなところに連れて行ってくれるの!」


「ふ~ん、そうなんだ。」


王子様っていったら、そんなものなのかな・・・。


「美愛ちゃんは~?」


この質問を待ってました、とばかりに美愛は拓也君を思い浮かべた。


「肌が白くてね、目がクリクリしてて・・・。
美愛をいつでも助けてくれるの。」


「助けるー?何で?」


まっこちゃんは不思議そうに目を丸めた。


「悪いバイキンマンが、美愛に意地悪するの~。
王子様はそれを助けてくれるんだ!」


「へぇ~。」


まっこちゃんは、美愛に関心したように言った。


そして

「真紀もそんな王子様欲しい~!」

って付け足した。


美愛は見つけたんだよ。

自慢の王子様。

美愛を助けてくれる王子様。

次はいつ会えるんだろう。

1度会っただけで・・・幼いながらに何かを感じたの。


王子様に・・・会いたいな。