「あ!」 いきなり大きな声を出した藤本さん。 「ゼッケン忘れた!」 藤本さんの体育服は、あまりにも白い。 純白だ。 その理由がやっと分かった。 ゼッケンがない! そうだよね、そのキレイな体育服にゼッケンなんて飾り、いらないよね!うん。 「藤本さん…」 「何?」 水虫ゼッケン忘れの美人なおっさんは、俺には果てしなく冷たいようだ。 「その体育服、俺色に染めてみないか?」 「……」 ウザいと処理されること、間違いなし☆ ―END―