「あなた誰?」 

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ。」

 月夜はあくまでも月の世界の住人。

普通の人間に月夜が見えることは無いのだ。

しかし月夜は落ち着いていた。

祖母に

 「何があっても心を乱してはいかぬ。」と

言われていたからである。
 
フーと息を吐き自己紹介を始める。 

 「俺は月夜だ!月の世界から来た。」
 
 「?私は篠塚夜美よ。」

 淡々と自己紹介・・・・・のはずが?
 
 「・・・月の世界って何?それにその羽・・・。」
 
 「まああるもんはある。この羽は飛ぶため。あとなんでため口なんだよ。」
 
 「・・・・・・・・・。」