人気のない体育館の裏に教室にいた奴らを連れて来た。





「…お前ら、空牙におるのおかしいんちゃうか⁇」





ここからは祥がやる。







「なんでですか⁇」




「そんなんもわからんのか‼あぁ⁈」









久しぶりのキレた祥はマジで怖い。









「お前ら誰か1人でも、希沙の話聞いたんか⁈」



みんな、祥の言葉に黙り込む。



「誰か1人でも信じてやったんかって聞いてんねん‼‼」





少しの沈黙の後、優が口を開いた。







「美佳の痣みた後に、希沙の話は信じれませんでした」




「お前ら…何考えてんねん‼‼なんで最近知り合った奴の言葉は簡単に信じれて、今までずっと一緒におった希沙の言葉が信じれやんねん‼‼おかしいやろうが‼‼」





「祥、落ち着け」










頭に血が昇って、優の胸ぐらを掴んでいる祥を落ち着かせてからみんなの方をみた。









「…一週間以内に、希沙とまた来る。お前ら反省しとけ。あと、噂とか今の話信じてる空牙の連中にも伝えとけよ」









それだけ言うと、また公園に向かって歩き出した。








美佳の正体を言ってもよかったけど、それは希沙が言うことだと思うから。





さっさと噂流してるのがあの女だという証拠を掴んで、希沙を元に戻してあげたい。






居場所を、返してあげたい。







待ってろよ、希沙。




そして、覚悟しやがれ。


湯沢美佳。