「それから、希沙。お前にも作戦がある」




大和が何も言わなかった私の方をみる。



なんか…あまりいい予感がしないのは、私だけ⁇




「…なに⁇」



「しばらく、学校で悠真と梓ちゃんから離れてろ」




「「…は⁈」」



声を出したのは私じゃなくて、悠真と梓。





「なに言ってるんですか、大和さん‼」


「うちらが希沙から離れたら、危ないやないですか‼」






2人は大和にキレそうな勢いで話す。




でも…


「いや、いいよ。離れとく」



「希沙⁈」






だって大和のあの顔、見てみてよ。


面白いイタズラ思いついた悪ガキみたいな顔して。





それに…



「私を誰やと思ってるん⁇No.1の空牙の総長、坂本希沙やぞ⁇そんな簡単に負けるわけないし」







ニヤッと笑ってみせた。







「…ムチャしやんのやったら、うちはいいけど」


「ありがと‼」





ため息をこぼしながら、梓が認めてくれた。





「…危ないと思ったら俺がすぐ助けるからな」




「うんっ」







悠真も頭を掻きながらも渋々認めてくれた。








「さてと。んじゃあ明日から決行や」




『おう‼』








見とけよ、美佳。