「あれ?希沙さん?」 トボトボと歩いていたら前から声がした。 思わず顔を上げれば、嬉しそうな顔をした明杜がいた。 その後ろには遊星も要も拓海もいて、さらに後ろには大和と祥もいる。 もう一度明杜に視線を戻すと、何処か心配そうな顔をしていた。 「…泣いたんですか?」 「え?」 「顔、見ればわかります」 あぁ…そうか。 泣いてたんだった。 久しぶりの声に思わず顔を上げちゃったよ。