「そう…みたいだね」 「…希沙?」 思わず俯いてしまった私の顔を梓が覗き込む。 「あっ、ごめん!今日は集会早めに行くことになってるから帰るね!また明日!」 「ちょっ…!希沙⁈」 なんだか耐えきれなくなった私は梓の声も無視してその場を走り去った。 「っ…はっ…はぁ…」 息が上がって足を止めると、涙が溢れてきた。