退屈な授業も全部終わって、鞄に荷物を入れていると梓が迎えに来てくれた。 もう悠真は帰ったのか…。 鞄が掛かっていない前の席を見る。 「早よ行こー!」 「ちょっと待って」 「希沙ぁー…」 「よっし、行こ」 必要なものを鞄に詰め込み終わると、楽しそうな梓と一緒に教室を後にした。