「…わかんないや」 「いつかわかるよ!焦らんでも全然大丈夫!」 「それならいいんだけど」 私って恋愛できるのかな…。 ま、今は空牙が1番だからしばらく恋愛はいいか。 「ちょっとトイレ行ってくるわ」 「うん」 梓が屋上から出て行ってすぐに、誰かが入ってくる音がした。 梓にしては早すぎるし…。 誰だろ。 「よぉ、希沙」 「なんだ…悠真か」 振り返れば、ポケットに手を突っ込んで立っている悠真がいた。