私たちは空牙の倉庫に戻って来た。 二階の部屋に入ったのはいいけど…。 気まずい! 「迷惑…かけてごめんな」 そんな中、初めに口を開いたのは梓だった。 「うちの過去を話す時が来たみたいやわ」 そういって梓は少し悲しそうに笑った。 「龍はうちの大事な仲間やった。あとは、元彼。」 私は下を向いたまま話される話に耳を傾けた。