羽雲と名乗った男は、私を睨んだまま続ける。 「お前、梓のことかくまってるやろ」 「…はあ⁈」 何言ってるんだ、こいつ。 「はよ梓出せ、ゆうてんねん!」 「ちょっと待って。私、梓の居場所知らないけど」 「舐めたこと言ってくれるなあ、おい」 羽雲は睨みながら近づいてくる。 別に怖くないから逃げないけど、さすがにちょっとムカついてきた。 「…梓はどこや」 「てめぇは梓の何だよ」 急に殺気が出始めた私に、少し驚いた顔をしてからまた睨むような目を向けてきた。