「俺にとって希沙はいて当たり前だったんだ。だから、大切なことを忘れてた」 希沙が涙が溜まった目で俺を見る。 「俺、総長は希沙じゃねぇと嫌なんだ」 俺の言いたいことを言うと、希沙の目に溜まっていた涙がこぼれ落ちた。 「…っ私なんかで…いいの⁇優のほうが…ッ絶対、いい総長になるのに…⁇」 「俺が総長なんかできねぇよ…。信じることを一瞬でも忘れた俺になんか」 俺は苦笑いを浮かべた。 「総長‼ホントにすいませんでした‼」 そんな時、突然羅羽が大きな声を出した。