姫と彼等の物語





「松石さん、もう言いかな?」


へっ?

「きゃぁ♪涼様ッ!!何が〝もういいか〟なんですの?」



「ほら…松石さん以外のクラスの子も唯ちゃんと喋りたいと思うし…ね?」


涼君…

松石さんを私から離そうとしてくれてる?


「…わかりましたわ。涼様はクラスメイト思いの優しいお方ですのね♪」


そう言って、松石さんはどこかにいった。


そしたら直ぐに、女の子がグワッときて、


「ね、神崎君達とはどんな関係なの?」

やら

「前はどこ通ってたの?」

やら

「なんでこんな中途半端な時期なの?」

を永遠と聞かれました…



それで始めに、



「……護衛?」

って答えた訳。



そしたらまた、


━━━━ザワッ



と言う…



「こんなこと聞くと松石さんみたいでヤなんだけど…」

と、斜め前の女の子、沢田 歌音ちゃんがきいてきた。



「何て言う企業?」


と。




私は思った。



〝この学園は親の企業で上下関係ができている〟
と…