ドサッ!


帰ってきて、2階の自分の部屋のベッドに転がった。

制服だって脱いでない。

あー、シワになっちゃうかも。

でも、今日はもうちょっとだけ。

もうちょっと…もうちょっと…。


「ふふ…えへへ。」


気味の悪い笑いが部屋に響いた。

自分でも、ひいてくる。

だけど、こんな嬉しい事はないだろう。

顔がにやけちゃう。


だめだめっ!

今に浮かれすぎて後で痛い目みるよ、自分。

あっ…でも、今日くらいいいよね。


「保坂くん、今頃なにしてるのかな。」

気になるなぁ。


「保坂くんって誰?」

「えっ!」

誰っ!?

「って、お姉ちゃん!」

「そんなに驚く事?」

「ノックしてって言ってるのに。」

「したよ?したのにあんたが気づかなかったんでしょーが。」