「それはまた今度にしようよ。ねっ?」
「もー、わかったよ。少しだけだよ?」
美香子はなんだかんだ言って優しい。
そんなところがまた好き。
「結がケーキにつられないなんて。」
「もう!私だって、ケーキばっかりじゃないんだよ!?」
「かわいー!」
美香子はすぐ私を誉める。
嬉しいけど、お世辞がうまいなぁと思う今日この頃。
「じゃあいくよ?」
「うっうん!」
「クレープ。…チョコバナナクレープ。」
ピクッ!
「はい、結ドンマイ。」
負けちゃった。
美香子はたまに、私にスイーツの名前を出してスイーツに反応しないように特訓してくる。
「も~、あっ!野球野球。」
「はいはい。」
グランドには野球の試合をやってるだけあって、見るからに人、人、人。
すごい。
