こいべた

 



「だけど、どぉかしら?」

「へっ?」

「あなたは、私より結への思う気持ちが上って言えるかしらね~。」

「えっ。」


なんだコイツ。

いい言葉に対抗してきやがったし。


なんのこれしきっ!


「言える!言える!」

「なら言ってみなさいよ。」

「えっと…優しい。」

「そんなんで、私に勝てるかな?」

「なぬ~!可愛い。」

「そんなの、常識。」

「なっ…!明るい。」

「まるで、新しい蛍光灯のようにね。」

「性格がよい!」

「承知済みよ。」

「あとっ!…。」


ってか、なんで俺はこんな事を伊藤としてるんだ?

しかも、伊藤の言うとおりに数になってるし。

その上、伊藤は俺の言葉を鑑賞してるだけで、いいところを1つもあげてはないでないか。