だけどそいつ等は俯いたまんま一向に話そうとしない。

その数およそ五人。


「あの、何…」

もう一度言葉を返すと、ハッとしたような表情を見せた後
慌てて話しだす1人。

「あっ、悪りぃ!!風邪大丈夫かな~って事聞きたかったんだけど、いざ本人目の前にするとやっぱ綺麗なぁ~って…。見とれ過ぎて言葉発するの忘れちまったわ!(笑)」

そう言って「なっ?」と周りに居る奴等にも同意を求めている。
すると次々に同意の返事が返ってくる。

「そんっーーー…」
「何だお前等。」

俺の台詞を遮ったのは龍也。
…と、ヨースケ。

「ヨースケっ!!何でこのクラスにっ!!」

ヨースケは三組だ。(因みに俺たちは二組)

「見舞いだよ、見舞い(笑)
それより、誰?こいつ等。」

「俺たちも朝霧の心配をして来たんだよっ!!」


何だ、そぉだったのか。

「お前等、学校に来て2日目のこんな俺を心配してくれるとか…どんっだけいい奴らなんだよっ(泣)」

そう言ってから笑顔でお礼。


「ありがとなっ!」


「「「ーーーーっ!!!!」」」


その瞬間周りの空気が一気に沈黙を帯びる。


な…何だ??