次に目が覚めた時、部屋の中は薄明るかった。

温もりが心地好くて、大きく伸びをする。

寝ぼけ眼に映ったのは、誰かのなめらかな素肌。


どうして?


目をパチパチとしばたいて見直す。


あー どう考えても圭吾さんの胸だよね。

ひょっとして……裸?――うわっ!


ギョッとして飛び起きると、圭吾さんが片目を開けた。


い……いつから起きてたのよぉ


「寒いよ。戻っておいで」

「だって……圭吾さん、裸だもん」

「下は着てるよ。君は違うけど」


へっ? わたし?

う……うぎゃぁ―――――っ!


どうしてよ?

どうして全裸なのぉ?


パニックになって、差し出された圭吾さんの腕に飛び込んだ。


「せっかくいい眺めだったのに」

圭吾さんが笑う。


「わたしのパジャマ、どこ?」

わたしは半ベソできいた。