………好きになってごめんね。


あんたを好きになってごめん。


もう、諦めるから。


あんたが、あの子と付き合うことになったら、忘れるようにするから。


だから、少しだけ時間をください。


あなたを忘れる時間を………。


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「………あれ?」


気がつくと寝ていたみたいで、時計を見ると16時になっていた。


「……ヤバッ!!帰んなきゃ!!」


ベッドに仕切られていたカーテンを開けて、先生に挨拶をすると教室に向かう。


「はぁ……はぁ………えっ……?」


教室のドアを開けると、アイツが中にいた。


「……どしたの?下校時間とっくに過ぎてんじゃん」


「………ん。そうだけど、言っときたいことがあったから」