他の女子と話してるアイツを見るのが嫌で。
アイツと話してる女子が憎くてしょうがなかった。


“アイツと話さないでよ!!”


って、よく思ってた。


………でも、アイツは誰とも付き合わなかった。


それが、唯一の救いだった。


そして、あたしを優先してくれたんだ。


例えば、アイツが女子と話してても、あたしが話しかければ先にあたしの話を聞いてくれた。


そういう、ちょっとしたことが嬉しかったから


あたしは、アイツのことを信じることができた。


ずっと、好きでいれたんだ。


アイツは誰とも付き合わないって。


……何で、そんなこと思ったんだろうね。
そんなこと、絶対にあり得ないのに。


だけど、その時は純粋にアイツを信じて、大丈夫だって勝手に思い込んでたんだ………―――――。