好きになってごめん

………あたしの気持ち、わかりますか?


こんなに辛いのに、どうしてさらに辛くなるようなことを言うの?


「ま、答えたくないならいいけどさ。


……あっ!俺、文化祭あの子と回ろうと思うんだ」


ちょっと嬉しそうにそう言うアイツ。


「ねぇ、どうだと思う?誘ってもいいかな?」


………もうヤダ。
辛すぎるよ。


「………だよ」


「はっ?」


「あたしの好きな人はあんただよっ!!」


あたしはいつの間にか、そんなことを叫んでた。


「………は?」


「………なんて、嘘に決まってるでしょ?


いいんじゃない?あの子のこと誘っても。頑張んなよ。


んじゃ」


たまたま家について、あたしはアイツに手を降る。


「えっ?………あぁ。頑張るわ。じゃーな」


そして、あたしたちは家に入った。