で、今呼ばれてたのは、彼女がやっぱりアイツのことが忘れられなくて、「どうしても私じゃだめ?」と、告白をしている最中にあたしが割り込んでしまった、というわけ。


「……なによそれ」


あたしが、どれだけ苦しんだと思ってんのよ!!


そう思ったけど……


「……両想いになれたから許す」


アイツだって、きっと苦しんでたんだ。


きっと、だけど。


「…ごめんな。辛かったよな?」


「当たり前でしょ!あたしがどれだけ苦しんだかわかってる?」


そう言いながら笑うあたし。


ほんとはね?
苦しかったけど、もうどうでもいいんだ。


なにより、両想いになれたことの方が嬉しいから。


「あたしのこと、絶対幸せにしてね!苦しめた罰!!」


「おうっ!ぜってー幸せにする!」