「は……?」


………あれっ?


あたし今………


“好き”って言ったよね?


こいつに好きって……。


一気に顔が熱くなって、あたしは思いっきり駆け出した。


早く逃げなきゃ。


早く逃げなきゃ……!!


そう思って全速力で走ってたのに、呆気なく捕まるあたし。


「はぁ……。はぁ……。


………ったく、なんで逃げんだよ!まだ話終わってねぇだろ!!」


「うるさいっ!離しなさいよっ!!」


必死に腕を振り払おうとするけど、全く振りほどけなくて。


あたしは、赤くなった顔を見られないようにするのに必死だった。


「……さっきの、なんだったんだよ?」


「なにって……。あんた、何回もされてるのにわかんないの!?


………告白に決まってんでしょう!?」