遠距離恋愛

「ケータ君のギターライブ〜!!」

皆の歓声と拍手と共に、ケータは照れ笑いをしながらギターを持ち上げた。


「えーと…ではお願いします。」

謙虚な態度と裏腹に、ケータは勢いよきギターを弾き始めた。


そのノリの良さとギターの上手さに、7人は食い入るように見ていた。

あたしは、そんなケータを何枚も撮っていた。


あたしは、ケータの専属カメラマンか…


そう、自分に問い掛けながらも、ひたすらシャッターを押した。

だけど…

途中で撮るのを辞めた。

さっきから、レンズ越しにしかケータを見ていないからだ。

(きちんと、今目の前で演奏してるケータを見よう)

あたしはカメラを終い、膝を曲げ、両腕を前で組んだ。

(やっぱり皆感動してるな…)

あたしはニヤリと笑った。

彼女として、彼氏が認められたのはとても気分がよかった。


なによりケータ自身、人に認められたがっているから。